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DATE : 2024/04/26 (Fri)
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DATE : 2007/02/06 (Tue)
いろいろな面で史上最も奇妙だと思われるピアノ曲の話。「トリビア」系のネタとして。

[POINT]演奏の開始から終了まで1音も出さない曲がある
現代音楽の作曲家、ジョン・ケージ(アメリカ)の作品「4分33秒」は、奏者が登場してから帰るまで、ひとつとして楽器で音を奏でることなく去っていく。その曲にしたためられた思惑はなかなか興味深い。

[POINT]正確な曲名は奏者の休止時間の合計。「4分33秒」は通称。
この曲は3楽章構成をとっており、楽譜には、「第一楽章 TACET」「第二楽章 TACET」「第三楽章 TACET」としか書いていない。「TACET」とは休止という意味で、オーケストラなどで演奏がないパートの譜面に普通に見られる記号である。この曲は奏者がTACETに要した時間の合計を曲名とすることとなっている。楽器もピアノである必要はない。「4分33秒」というのは1952年のピアニスト、デイビッドチューダーによる初演の際に、合計4分33秒演奏(?)されたことから来ている通称である。

[POINT]無音を聞く、のではなく、無音は聞くことができない、のを楽しむ曲
この曲は一見、無音を楽しむものかと考えがちだが、実はまったくその逆で、無音状態の時でもどうしても入ってきてしまう、観客のくしゃみや鳥のさえずり、風の吹く音などを感じ取り、この世界で音から逃れることはできない、という事を楽しむ曲である。つまり、真の無音が本質ではないので、「聴かなくても同じ」という感想は少し違うかもしれない。

[POINT]「4分33秒」の演奏ばかりを集めたCDもある。
本人やジョンケージはいたって真面目なのだろう。かなり聞いてみたいが、Amazonで販売しているものは現在(2007/2/6)在庫切れのもよう。

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